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始めに
独立行政法人日本学術振興会(JSPS: Japan Society for the Promotion of Science)は、
学術の振興を目的とする我が国の中核的な機関です。ここでは、今後発展を促進すべき研究課題について、学界と産業界等とが協力し総合的に調査研究を行う「研究開発専門委員会」を設置し、産学協力を推進しています。
平成30年4月、学界及び産業界の著名な研究者・技術者を招集し、我が国が誇る「検査・計測・分析技術」とAI(人工知能)技術との融合による新しい未来型運用システムを提言、
「自律型・複合型AI先端計測の新しい価値創造」研究開発専門委員会が新たに設置されることになりました。
委員会では、多様な分野の有識者との議論を持ちながら、産業界への新たな価値の創造を検討し、日本創発の競争優位の姿を取りまとめます。
会期
は平成30年4月1日から令和3年3月31日で、予定通り同日に終結いたしました。
関係各位には深く御礼申し上げます。
(委員長:岡本和也 山口大学大学院技術経営研究科、大阪大学ナノデザインセンター)

【委員会概要】

コンピューターの指数関数的な進化と個人レベルに浸透したネットワーク環境はBig Dataを生み出し、AI(人工知能)技術と融和し社会構造に変革を起こしつつあります.我が国が高い産業競争力を誇る「検査・計測・分析技術」に対し、このAI技術との融合による新しい価値創造のあり方が問われています。本委員会では,技術的な解を得るため、各装置技術に注目した自律型とその複合型、両者から構成される未来型運用システムを考えます。これにより、従来の装置の枠を超えた全く新しいSolution/Operationとしての競争優位の姿を目指します。

【目指すもの】

2種類のIMA-Tとその融合による新しい価値:
自律型:AIによる,各装置技術に注目した「個」のDataを最大限適用して解を得るIMA-T
複合型:AIによる,様々な装置技術から得られる「全」のDataを融合したIMA-T
の両者の融合による新しい価値創造を考えます
(*IMA-T:Inspection, Measurement and Analysis Technologies)

創造する新しい価値とは:
本委員会では下記の3つの価値を考えます
-技術価値:未来型運用システムの構築による,従来得られなかった領域の検知抽出
-市場価値:日本創発の産業領域の新しいビジネスモデル
-人材価値:本分野をもとにした人材育成

【委員会構成】
委員長:岡本和也 山口大学大学院 技術経営研究科 副研究科長・教授
副委員長:杉山昌章 大阪大学 日本製鉄協働研究所 特任教授
委員長補佐:若佐裕治 山口大学大学院 創成科学研究科 教授
幹事:河野佳織 日本製鉄 技術開発本部 フェロー
幹事:粟田正吾 堀場製作所 先行開発センター
幹事:間普真吾 山口大学大学院 創成科学研究科 教授
幹事:野村光 大阪大学大学院 基礎工学研究科 講師
委員数25名
学界委員14名
産業界委員11名
(令和2年3月30日現在)
学界委員(順不同):
東北大学
芝浦工業大学
成蹊大学
東京工業大学
東京大学
東京理科大学
名古屋大学
大阪大学
奈良女子大学
山口大学
広島大学
理化学研究所
産業界委員(50音順):
旭化成
島津製作所
日本製鉄
ソニー
キオクシア(旧・東芝メモリ)
豊田中央研究所
ニコン
日本電子
日立製作所
日立ハイテクノロジーズ
堀場製作所

【委員撮影】